なお、ただいま焦っているので単刀直入ヴァージョンが起動しております。
「ゲイルズバーグの春を愛す」(ジャック・フィニイ)、読了。
要するに、あのとき違う選択をしていれば、とか、あの角を曲がったら別の世界だといいのに、とか、未来なんてどうせろくなもんじゃないから古き良き時代に戻りたいわ、とかそういう願望を具現化したような短編集。
後ろ向きとかいうなかれ、ロマンチズムなんてそんなもんですわよ。そもそも、小説なんて書くほうも読むほうもしょせん逃避行動ですから(←近年の持論らしい)。
さて、自然消滅するよりはましかと思って「卒業前小景」の雑感みたいなものをメモ。ネタバレにならない程度に箇条書いてみます↓
1・もっと長くても良かった?
せっかくの卒業式前日なんだから、「いとしき歳月」みたいに上下巻ぐらいでも良かったな。
2・やっぱり新聞部が大好きだ!と再確認。
卒業式前日に薔薇様がわざわざ時間を割いてあんな行動をとったところにこそ、築山三奈子という存在の重要性が如実に表われているのではありませんでしょうか。
惜しむらくは、三奈子さまと真美さんの絡みが薄かったこと。そういう意味でも、やっぱりもうちょっとがっちりこの日を描いて欲しかった、かな。
3・終盤(祐巳パート)の展開が反則。
レフェリー!サミングだ!畜生ッ(目頭を押さえながら)。
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