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2025/04/21 17:34 |
「輝くものすべて金ならず」とも云うけど
「T・Pぼん スペシャル版」の第3巻を買い忘れてた。

というか、何でこんな巨匠の作品に未収録なんて発生するんだろうなまったく。小説の世界でもよくあることだけどさまったく……

「天の光はすべて星」(フレドリック・ブラウン)、昨日読了。

これなんかも、以前は『幻の作品』なんて云われてたわけですよ(あらすじへ↓)。

マックス・アンドルーズ57歳、元宇宙飛行士。人類が宇宙開発への情熱を失って久しく、マックスもまた無為な日々を過ごしていた。ところが、木星探査計画を公約に掲げる女性議員が現われ、マックスの情熱は再び燃え始める……

や、なんというリアルなSFでしょうねこれは。科学描写云々といういわゆるSF的な意味ではなく、政治的な、というか現実社会に即しているという意味で。

例えば、宇宙へ行くために、それを後押ししてくれる議員を当選させようと奔走するとかね。ロケットの開発計画に確実に加われるように根回しするとかね。そもそもその女性議員が木星探査を公約にしたのも、好きな男の影響ですしね。

これらをリアルと云わずして何をリアルと云うのかと。

確かに、情熱とか理想だけでは何も出来ません。そのへんの理解を拒んだように突っ走ろうとする主人公は、悪い云い方をすれば少々「イタい」とすら云えます。

ただ、情熱や理想がなければ偉業を達成できないのも確かだと思いますけどね。

まあ、本編の主人公はあとで報い(?)を受けるというこれまた嫌にリアルな展開が待っているのですが……
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2008/11/11 00:29 | Comments(0) | TrackBack() | 日記・感想

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