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2025/04/21 19:56 |
読書館の……
さすがに寒くなってきましたな。

「びっくり館の殺人」(綾辻行人)、読了。

『館』シリーズ第8弾がようやくノベルズ化。
もともとは2006年に「ミステリーランド」に書き下ろされたものです。

そうそう、当時このタイトルには文字どおり「びっくり」させられました。そして「ミステリーランド」だと聞いて納得したものですが、いざ読んでみると、これは……

以下、具体的な内容にはまったく触れません、悪しからず。ノベルズ版の巻末に「袋とじネタバレ対談」が載っているからそれに対抗して、というわけではまったく無いのですが。

本当は、ラストシーンに見る「あの作品」との類似とか、語りたいところなのですがね(嘘だけど)。

さて、重厚長大な前作「暗黒館の殺人」からうって変わって、短いです。ただし、うって変わったのはその短さだけで、暗黒っぷりは「暗黒館」に負けてませんけどね。

というか「ミステリーランド」って、いちおう子供(&かつて子供だった大人)向けの企画ですよ?にしてはこれは黒すぎるんじゃないか、と心配になるほどです。

まあ、わたしはこういう狂った話は大好きな駄目な大人なので、別に良いのですが。子供にこれを読ませて良いものかと一瞬躊躇してしまいます(一瞬だけな!)。

それにしても、相変わらず綾辻先生は雰囲気作りが上手すぎますな。というか、正直なところ綾辻ミステリは怖すぎます、大の(駄目な)大人をビクビクさせるに足るほどに。

まあ、この怖さこそがいわば「ミステリ的原体験」です。つまり、子供が生まれて初めて読むミステリなんて例外なく怖いものなのだから、これは駄目とかあれはまずいとか大人が考えるのは愚の骨頂なのかもしれません。
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2008/11/12 00:07 | Comments(0) | TrackBack() | 日記・感想

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