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2025/04/21 20:05 |
ヴォネガッター
オリオン座って、まだあったんですね。

なんかコールドスリープから目覚めた直後みたいなセリフ↑じゃないですか?(SF脳)ちょっと寒くなって空気が澄んできて、星もちょっとだけ見えやすくなってきたな、というお話でした。

さて、また少々間が空いてしまったけど、今月の読了本5冊目。
なんか、どうも波に乗れない感じですなぁ……

「母なる夜」(カート・ヴォネガット・ジュニア)、読了。

主人公ハワード・W・キャンベル・ジュニアの名から、ジョン・W・キャンベルを思い出したのはわたしだけではあるまい。この人は白人至上主義者として有名なだけに、なおさら。

ちなみに、主人公ハワードは第二次大戦中にナチの擁護者として名を馳せたアメリカ人。戦後彼がイスラエルの刑務所で書いている回想録、というヴォネガットお得意の「架空の人物の自伝」パターン。

ヴォネガットを読むと、この世にはやはり運命というものが存在するのではないか、と思ってしまいます。そして、それはむしろ良いことなのではないか、と錯覚してしまいます。

そんな運命の肯定・受容も含めて、ヴォネガットを読むと不思議と心休まる気がするのはわたしだけでしょうか。出てくるエピソードは重いもの(主に戦争)ばかりだというのに……

それはたぶん、主人公たちが数奇な運命に振り回されてもあまり悲観しているように見えないからではないかと。というより、老境に入って達観の域に達している、と云った方がしっくり来る気もするけど。

とにかく、何かこう、言葉で云い表わせないものがあるのですね、ヴォネガットには。手元にある未読の3冊を読み終わっても、その「何か」の正体はきっと分からないのだろうな……
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2008/10/15 00:29 | Comments(0) | TrackBack() | 日記・感想

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