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2025/07/18 17:47 |
今年度第1位候補作
漢字だと「八=末広がり」で縁起が良いと云う「はち」だけど。アラビア数字だと「8=永遠の堂々巡り」というありがたくない連想をしてしまうんだよな(お前だけだ)。

そもそも「八が縁起の良い数字」ってのは現代的な発想らしいですしねえ。

「王狼たちの戦旗Ⅴ <氷と炎の歌2>」
(ジョージ・R・R・マーティン)、読了。

城代ロドリックから届いた知らせに絶望するケイトリン。しかしその絶望が彼女を獄中のキングスレイヤー、ジェイム・ラニスターとの会談に挑む決意をさせる。

一方、南方諸侯の支持を得たスタンニスは大軍を率いて王都キングズランディングを包囲する。ティリオンは知略を尽くして迎え撃つが、次第に戦局は悪化して行き……

究極かつ至高の異世界戦国小説第2部、の最終巻。おい、ハヤカワ文庫の編集長を呼べ!第3部「剣嵐の大地」はいつごろ文庫化されるのだ?

無数の人々が戦乱という大局へ突っ走り、押し流される激流のごとき大群像劇。それでいながら、どの座標どの一点どの一人物をピックアップしてもピンボケの無い精巧な作り込み。その大胆と細心の奇跡の同居に乾杯。

てなわけで、第2部「王狼たちの戦旗」完結です。しかし完結とはいえ通過点にすぎないわけで、どのパートも良い感じに尻切れトンボで続きが気になることこの上なし!特にケイトリンのパートは酷すぎる!これはあんまりだ……

あと、個人的にいちばん気になるのは、ハウンドことサンダー・クレゲインとサンサ・スタークの今後ですね。あと、哀れなシオンくんの生存確認ね……

うん、ハウンドは一人称視点の描写が無い脇役陣の中では最大級に優遇されてるキャラだと思うのです。冷酷非情の火傷顔キャラという完全ヒールでありながら、妙に優しい素振りをしたり馬を無くして拗ねたり炎に怯えたりという萌えポイント(なのか?)も併せ持つ隙の無さときたら……

あまつさえ、ヒロインの一人とフラグを立てるという暴挙ッ!(かなり歪んだ関係だけどな)おまけに行方知れずのまま引きという美味しすぎる現在地ッ!やってくれたのう、やってくれたのう……

こいつはもう、サンダーの消息を知るためだけにハードカバーに手を出してしまいそうだな(それは動機としてどうよ?)。


P.S. あらら、「順列都市」の感想を追い越してしまった、やばいやばい。
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2007/08/09 01:28 | Comments(0) | TrackBack() | 日記・感想

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