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2025/04/21 16:54 |
僕らの勇気、時間都市
最近、ネタが頭からこぼれ落ちる度合いがひどい。

というたぐいのことを書くのは、何度目?
そう思い始めてから、いったいどれぐらい経つ?

「時間都市」(J・G・バラード)、3日読了。

 

これでバラードは5冊目(短編集は3冊目)、かな。それでもやっぱり、読めば読むほど分からなくなるバラード・ワールド。

「至福一兆」
人口過密により、居住スペースが極度に切り詰められた社会。この未来図はまったくもって他人事ではありません、人類が地球に住み続けるかぎりにおいて。

「狂気の人たち」
精神療法が禁じられた社会。治療法があろうがなかろうが狂うやつは狂うし直らないやつは直らない、つまり環境はあまり関係ない、のか。

「アトリエ五号、星地区」
詩の女神ミューズに取り憑かれた女。云ってしまえば、自称詩人のDQN(しかもどうやら人外)に悩まされる隣人のお話。

「モビル」と「プリマ・ベラドンナ」もだいたい似たような話なので省略。

「静かな暗殺者」
暗殺未遂事件のあった戴冠式当日に舞い戻った老人。バラードにしては分かりやすいというか、オーソドックス。

「大建設」
上下左右にどこまでも建物が続く世界。世界(空間)を形作る要素が何であれ、その性質(法則)はそうそう変わらない、ということか。

「最後の秒読み」
ノートに記すことで他人の死を操る能力を手に入れた男。これは、まさに『バラード版・デスノート』です。
これまたバラードらしくないというか、トリッキーな仕掛けが。そして、らしくないにもかかわらず、この手の仕掛けモノの中ではこれまで読んだ中で1・2を争うオススメ品。というか、これを読んでしまうと同傾向の作品が全て失敗作に思えてくる。というのは、さすがに云い過ぎかな……

「時間都市」
時間を知ることが犯罪となった世界。つくづく人類とは、極端から極端に走るもの、中庸を知らない生物集団なのですな。
それにしても、全てを台無しにするこのオチのひどさときたら……

「時間の庭」
時を巻き戻す花の咲く庭と、地平線から迫り来る大軍。幻想的なんだか、寓意的なんだか、なにがなんなんだか。
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2008/11/06 00:26 | Comments(0) | TrackBack() | 日記・感想

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