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2025/07/19 00:24 |
史実と史伝と小説のあいだ
本日は、珍しく一日中家にいました。

というか、休んだら休んだで身体がだるくていけませんな。昔は、休みの日といえばもっとこう、心身ともにスカッとした気分だった気がするんだけど……

あれですか、いわゆる「年取った?」ってやつですか(26が何を云うか)。

「剣と笛 歴史小説傑作集」
(海音寺潮五郎)、読了。

どれもみな「史伝と小説の中間作品」といった感じですな。史伝文学の再興に尽力した作者ならでは、と云うべきなのでしょうか。

いちばん気に入ったのは「極楽急行」かな。
『多度の悪大夫』とあだ名される乱暴者の武士が、突如として発心、入道し、さらには阿弥陀仏の顔を見に行くと云って、ずんずん西を目指すというものなのですが……

これは、なかなかすごいというか、ぶっ飛んだ話です。史実とか歴史小説とかいう枠を超えて、これはもはや不条理ギャグなのではないかとすら思う無茶苦茶加減。それでいて読後に妙な爽快感のある怪作でありました。
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2008/04/30 00:20 | Comments(0) | TrackBack() | 日記・感想

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