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2025/01/17 07:07 |
ゆっくり飛ぶ鳥
そういえば、今日は「マリア様がみてる フレーム オブ マインド」の発売日ですな。
よし、これで今月の読了本も何とか8冊には届きそうだ。

「スロー・バード」
(イアン・ワトスン)、読了。

「日本がわたしをSF作家にした」でお馴染み(?)イアン・ワトスンの日本オリジナル短編集。ちなみに「『黒き流れ』三部作(ワトスンの代表作)をいつか読もうと思っていたらいつの間にか書店の棚から消えていた」でお馴染みのわたしが来ましたよ。

うーん、確かにこのワトスン氏は奇想の人かもしれません。でも、なぜか「あ、上手いな」という感想がほとんど湧かなかったのですよね。
なんというか、設定はとても面白いのに肝心のところで話がSFではなくなってしまうとでも云いましょうか。

それともしかしたら、作者が理系じゃない(専門は英文学)というのもあるのかもしれません。それを顕著に感じた部分をちょいと引用失礼↓

「つまり空間のあり方がさ。宇宙は膨張してるだろ?だから空間は広がっている。そして、とうとうある場所と場所とのあいだの距離まで大きくなってきちゃったんだな。A地点からB地点までいくのに、今までより時間がかかるというわけだ」
(「世界の広さ」より)

どうでしょう?なんかスカッとしない感じ、理性の勝利感(何それ)に欠ける記述ではないでしょうか?SFならではの奇妙な現象が起き、その真相に主人公が気付いて説明するという決めのシーンでこれじゃあ、なんか台無しー、と思ってしまうのはわたしだけでしょうか……
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2007/06/28 01:21 | Comments(0) | TrackBack() | 日記・感想

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