1.「ケルベロス」が意外と面白くて、安心してるところ。
「ジョギリ屋ジョーがやってくる」もそうだったけど、荒い絵柄を活かしてるのが良いね。変にきれいになって欲しくないタイプの人ですな。
2.今月の読了本6冊目、今年のトータル6冊目。
9冊目は何とかなりそうです、が。
「クライム・マシン」(ジャック・リッチー)、18日読了。
『可能なかぎりシンプルに』をモットーとするミステリ短編集。
余計な表現を徹底的にそぎ落として創られた、まさにコンプリート・ミステリ。
良い短編は手抜きではなく小細工抜きなのだということがよく分かる1冊です。
中でもいちばんの名作は、おそらく「日当22セント」でしょう。虚偽の証言で有罪となった男が、出所後、自分を罪に陥れた人々を訪ねて回るのだが……
このひねり方と落とし方はたぶん誰も予想できない、そしてたぶん誰も真似できない。『オチのオールタイム・ベスト3』に入れても良い秀逸なオチ。
また、「エミリーがいない」はいかにもな設定と雰囲気を使って読者を惑わせる。内容がまさに「エミリーがいない」のひとことに集約されてしまう、『簡潔』を旨とする作者の極致とも云うべき一篇。
「ジョギリ屋ジョーがやってくる」もそうだったけど、荒い絵柄を活かしてるのが良いね。変にきれいになって欲しくないタイプの人ですな。
2.今月の読了本6冊目、今年のトータル6冊目。
9冊目は何とかなりそうです、が。
「クライム・マシン」(ジャック・リッチー)、18日読了。
『可能なかぎりシンプルに』をモットーとするミステリ短編集。
余計な表現を徹底的にそぎ落として創られた、まさにコンプリート・ミステリ。
良い短編は手抜きではなく小細工抜きなのだということがよく分かる1冊です。
中でもいちばんの名作は、おそらく「日当22セント」でしょう。虚偽の証言で有罪となった男が、出所後、自分を罪に陥れた人々を訪ねて回るのだが……
このひねり方と落とし方はたぶん誰も予想できない、そしてたぶん誰も真似できない。『オチのオールタイム・ベスト3』に入れても良い秀逸なオチ。
また、「エミリーがいない」はいかにもな設定と雰囲気を使って読者を惑わせる。内容がまさに「エミリーがいない」のひとことに集約されてしまう、『簡潔』を旨とする作者の極致とも云うべき一篇。
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