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2025/03/15 03:08 |
食卓にビールはもうありません
朝起きたら、左腕が動かなくて驚きました。

握力があって痛みが無くて感覚が無い、っていったいなんだったんだろう?すぐに動くようになったから良いようなものの、謎を残して去るんじゃねぇよ気持ち悪い……

「食卓にビールを6」
(小林めぐみ)、読了。

ラノベ界に異彩を放つ(ある意味)幼な妻SFコメディ第6弾、そして完結編。かといって最終回らしい展開もまったく無く、けっきょく最後まで主人公の名前も出てきませんでした。

生活感にあふれたゆるいムードと、ガチなSFネタのアンバランスが楽しい当シリーズもこれで最後です。もしかしたら、SFジャンルそのもののパロディだったのかもしれませんな。

料理に例えるなら、そう、日常という生地の上でSFというチーズが蕩け切ったピザのようなもの(分からん)。お手軽だけどカロリーはこってり高いぜ!みたいな(ますます分からん)。

しかし、お恥ずかしながら最初読んだときはあんまり評価高くなかったんですよね。どうにも「ネタの無駄遣い」「上等なSFギミックに蜂蜜をぶちまけるがごとき作品!」としか思えなかったのですよ。ま、2・3巻あたりから「むしろそれが良い」と思えるようになったのですがね。

そんなだから、ゆる系ではあっても素人にはオススメできない、間違ってもSFの入門書にはなりえないシリーズかと。玄人ぶるわけじゃありませんが、ある程度SFや物理の素養がないとついていけませんねこれは。とりあえず、マイクロ波背景輻射ぐらいは分かったほうが良い。

って、わたしゃイマイチ理解しきれないのですがね、マイクロ波背景輻射ってやつが。や、ニュアンスは分かるのですが(分かって無さ気なヤツの常套句)……

しかし、ざっと見渡してこれだけしょっちゅう地球(あるいは世界)が危機にさらされるシリーズも珍しいよな。というか毎回、宇宙人や異世界人や非人間の知的生命体が出まくりだもんな。しかも主人公は「和して動ぜず」とばかりさも当たり前のようにそれを受け入れる始末だしな。

決して非日常に憧れず、そのくせ日常が非日常そのものであるヒロイン。そういう意味では、涼宮ハルヒ(非日常に憧れ非日常をばら撒き本人は関知せず)とは対極とも云える存在ですな。

この作品世界にキョンがいたら、発狂するねたぶん。
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2007/07/26 00:33 | Comments(0) | TrackBack() | 日記・感想

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