「跪いて足をお嘗め」を聞いています。
「女王様とお呼びなさい」「姉様とお鳴きなさい」はまだ分かるのですが。しかし、「母様と叫びなさい」というのは、理解不能のアリプロ・ワールドです。この世のどこかには、そういうのもあり、なのですか?……
「王狼たちの戦旗Ⅱ <氷と炎の歌2>」(ジョージ・R・R・マーティン)、読了。
『王の手』代理に就任した小鬼(インプ)ことティリオンは、山積する問題と悪戦苦闘していた。さらに追い討ちをかけるように、『ハイガーデンの王』レンリーがついに進軍を開始したとの報が入る。
一方、レンリーの元に『北の王』ロブの母ケイトリンが使者として訪れる。ちょうどそこへ、『狭い海の王』スタンニスがレンリー配下のストームズエンドに攻撃を開始したとの報せが届く。
そして、シオン・グレイジョイもまたロブの使者として10年ぶりに鉄諸島へ帰郷していた。ところが、野望を胸に秘めるシオンを待ち構えていたのは、さらに大きな野望の計画を描く老父バロンであった……
血と鉄器と陰謀香るリアルバウト戦国異世界小説第2弾、の2冊目。
とりあえずちょろっと主なあらすじを書いてみましたが、これでようやく5分冊の3分の1ぐらいですからね。どんだけ密度濃いねん!って話です。
しかし、ここにいたって鉄諸島も参戦の構えですよ?これまででも十分にややこしいというのにさらに物語を多極化させてくるとは、恐るべし。
にしても、将来的には異形人が『壁』を越えて南下してくるし、最終的にはデーナリスが『七王国』に戻ってくるわけだし、アイリーのアリン家やドーンのマーテル家など立ち位置が宙に浮いてる勢力もあるし。この大風呂敷を富士鷹マーティン先生はどうやってたたむ気だろうなんだろう……
そういえば、小説相手に『大風呂敷』という言葉を意識したのは初めてかもしれませんねえ。確かに少年マンガ的なところのあるシリーズかもしれないけど。 ただ、この物語が実際にマンガとして展開した場合、間違いなくストーリーが散漫になるだろうけどな。
結論、むしろ小説のほうが大風呂敷を広げる舞台にはもってこいである?(疑問形かよ)