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2025/01/17 01:19 |
ファンタジーの鬼
「王狼たちの戦旗Ⅲ <氷と炎の歌2>」(ジョージ・R・R・マーティン)、読了。

スタンニスとレンリーはストームズエンド近郊で会談に臨んだ。しかし、同席したケイトリンの説得も虚しく交渉は決裂、両軍の激突はもはや避けえぬ状況となる。
ところが決戦前夜、まさにケイトリンの眼前でレンリーは突如不可解な怪死を遂げる……

空前絶後の異世界戦国ストーリー第2弾、の3冊目。
いよいよファンタジー的要素が物語の本流に絡んでまいりました。

いやそれよりもマーティン先生、あんた鬼や!ファンタジー界の鬼や!いちばん覇権に近いと思われていたレンリーをいきなり殺すなんて、容赦ないにもほどがある。「七王国の玉座」終盤のエダードといい、主要人物さえ躊躇わず物語に殉じさせるその覚悟、わたしは敬意を表する。

まあ、この物語のテーマは「抗えない運命に押し流されていく人々の群像」だとわたしは思っているのでね。そうなんですよ、レンリーがその最たる例かもしれないのだけど、思い通りに物事を運べている人物がほぼ誰ひとりとしていないのですよこの物語には……

ちなみにこういうサプライズ展開は本来(というかわたしの主義上)隠しておくのが妥当かと思ったのですが当のハヤカワ文庫新刊案内に堂々と載っているのを見るにつけ、わたしだけ隠すのも癪だと思い書いちまいました。というかそれさえ読んでいなければ、もっと驚いたろうに……

ついでに自棄気味で予想を書いとくけど、スタンニスは最終的に『美人』のブリエンヌに殺されそうだな。そこまで話が進むのはいつのことになるかまったく分かりませんがね。
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2007/06/26 00:36 | Comments(0) | TrackBack() | 日記・感想

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